常緑葉の性質 |
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常緑葉とは冬を越して何年か生存している葉のことを意味する。一般に1年以上葉を維持する場合を常緑葉と呼ぶが、なかには何年も生き続ける葉を持つ種類である。 |
富士山に生育するフジハタザオはロゼット葉をもって越冬する仕組みをもつ。フジハタザオが常緑で越冬するために、さまざまな機構が関与していると考えられる。その中でも、(1)厳しい寒さを耐える仕組み、(2)冬の間、葉が貯蔵器官として機能するために働く機構、(3)開花・結実後にロゼット葉が老化しない理由、という点について、分子レベルで解明することをめざしている。これらの研究は、植物の耐寒性、光合成/貯蔵の転換の仕組み、開花・結実後の老化のメカニズムなどの解明につながると期待される。
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