利尻島 |
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利尻島の特徴的な植物
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北海道の北部に位置する稚内から船でほぼ1時間、標高1,721mの利尻山を擁する利尻島がある。幾度もの火山活動を経て、約8,000年前に現在のような独立峰となった。
山の東側には大きな雪渓があり、初夏まで雪が残っている。この雪渓周辺から山頂まで多様な高山植物群落が分布している。北海道や大陸に共通な植物が多くみられるが、この島固有の植物も多い。大群落を作るボタンキンバイ(キンポウゲ科)はその代表的なものだ。7月には雪渓に沿ってあざやかな黄色のお花畑が広がる。本州でみられるシナノキンバイの仲間ではあるが、がく片が多く10〜16枚が重なっていて、さらに赤味の強い黄色であるため、花に存在感がある。 この植物は比較的水分を必要とするが、雪渓の雪がとける時の多量の水をうまく利用している。地下の根は頑強で、広範囲の水を吸収できるように張りめぐらされている。 ふもとから日影の少ない登山道で、利尻山の登りにはかかせない涼しげな風景影をつくり出している。山頂付近は岩場となっていて、リシリヒナゲシやリシリリンドウなど特異な植物がまぢかに見られる。 |
利尻山 |
利尻山 |
雪渓 |
ウラジロタデ |
雪渓跡地(キンポゲ科) |
雪渓跡地(ボタンキンバイ) |
雪渓跡地(ハクサンイチゲ) |
ハクサンイチゲ群落 |
ハクサンイチゲ |
リシリオウギ |
エゾツツジ |
ハクサンチドリ |
ウコンウツギ |
ハイマツ群落 |
リシリヒナゲシ |
リシリヒナゲシ |
山頂周辺 |
イワベンケイ |
イワギキョウ |
イワヒゲ |
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